
「レジェンドアンドバタフライ」の本編では
あまり触れられなかった話を解説・考察していくよ

今回の作品は歴史よりも恋愛にフォーカスしておるからな
呼称解説


戦国時代では本名ではなく「あだ名」で呼ぶことが一般的だったよ
マムシ
斎藤道三。本編最初から出てくる「マムシ」。これは織田信長の妻・濃姫(帰蝶)の父「斎藤道三」のこと。斎藤道三は主君に下剋上をたたきつけ成り上がっていったところが、「親を食らうマムシのようだ」と名付けられた。


そんな道三は息子に裏切られて討たれてしまった、、、
まさに「マムシ」
犬
前田利家。若い時からずっと織田信長に仕えている若い衆の一人。幼少の頃の名前が「犬千代」であったことから「犬」と呼ばれている。
勝三郎
池田恒興。織田信長と幼馴染であり、若い時からずっと信長に仕えている若い衆の一人。恒興の母は、信長の乳母でもある。
権六
柴田勝家。織田信長の筆頭家臣。ひげと体格の良さが特徴的。
五郎左
丹羽長秀。織田家を内政面から支える参謀。米のように生活に欠かせないことから「米五郎左」とも言われる。
十兵衛
明智光秀。織田信長が魔王の恐ろしさを失うことを憂い、本能寺の変を起こす。
猿・藤吉郎
豊臣秀吉。農民の生まれにして、その人のよさや気の使えるところで出世した。本作でも出演回数が多い。


有名な話が
信長の草履を懐で温めていたって話もあるよね
考察
濃姫
織田信長の妻。信長は3人目の夫であり、それまでの2人は父の斎藤道三によって滅ぼされている。また、濃姫は信長と結婚して以来、歴史上に登場することが少なく、ドラマや映画に登場することも少なかった。本作品では、その濃姫にフォーカスしているため、見応えがあった。


濃姫と明智光秀が幼馴染で恋仲にあったとも言われているよ
織田信秀
織田信長の父。信長に隠れているが、その実力は只者ではない。尾張に港を作り、経済的に潤わせた功績がある。しかし、隣国の斎藤道三にはかなわなかった。
下戸
織田信長は見た目によらず、お酒が弱く、ほとんど飲めなかったという。
父の葬儀
父の葬儀に訪れた信長は、何を思ったのか突然、灰を投げつけるという行動をとった。これには、一同驚き、教育係の平手政秀は責任を取って切腹した。
敦盛
織田信長が桶狭間の戦いの前と、本能寺の変のときに舞ったとされる舞。
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
生駒吉乃
織田信長の側室。史実では信長が最も愛した女性と言われる。織田信忠・信雄・徳姫(松平信康の妻)の母。
桶狭間の戦い
織田信長が今川義元を奇襲攻撃で撃ち破った戦い。大雨であったことが功を奏した。
岐阜城
織田信長の居城として名高い。「稲葉山城」から「岐阜城」へと改名した。また、京都への資金を貯めるために有名な「楽市楽座」を行った。
足利義昭
第15代目室町幕府将軍。織田信長の後ろ盾によって将軍となれたが、信長の権威が気に食わなかった。
殿(しんがり)
撤退戦の最後尾のこと。逃げ戦は被害が大きいが、中でももっとも大変なのが殿(しんがり)である。今回は豊臣秀吉と佐久間信盛が殿を務めたシーンがあった。
浅井長政
織田信長の義理の弟。妹のお市を送り込んで政略結婚に持ち込み、同盟を結んでいたが、急遽裏切る。そのことで、織田信長は一気に窮地に陥ってしまう。信長はこのことに激怒し、徹底抗戦を行う。浅井長政を討ち取った際には、しゃれこうべを盃とした。
比叡山の焼き討ち
織田信長は敵対する比叡山を殲滅するために一帯を焼き払った。家臣からも様々な意見が出たが、信長は強行し、以来「魔王」と呼ばれるようになる。


ちなみに比叡山は何度も焼かれていて
細川政元が最大の焼き討ちをしたよ
金平糖
織田信長は南蛮(スペイン・ポルトガル)から輸入された金平糖が好きだった。
黒人
映画にも登場している黒人奴隷。信長は彼の体格を気に入り家来とした。その際、肌が黒いから汚れているのではと思い、家臣に全身を洗わせたが、なかなか変わらないことに驚いたという。
ワイン
織田信長は日本で初めてワインを嗜んだ人物と言われる。


他にも信長は「バナナ」を食べてその美味しさに驚き
栽培しようとしたとか
長篠設楽原の戦い
織田信長が大量の鉄砲で武田軍を打ち破った戦い。武田家はこのことで一気に滅亡に向かった。
安土城
織田信長の城として最も有名な城。当時として最大の城であったが、本能寺の変後、息子の信雄、豊臣秀吉によって焼かれてしまう。


安土城の本来の姿は未解明なところが多いから
想像で今回の作品は描かれているよ
相撲
織田信長は「相撲」を愛していた。相撲の円形の範囲ルールを作ったのは織田信長と言われている。
森蘭丸
織田信長の小姓。信長は美少年好きでもあり、男色の関係となることもあった。



本能寺の変
本作品のクライマックス。明智光秀は織田信長に謀反を起こし、早朝に大群を率いて奇襲した。これにより、織田信長の天下統一の夢は途絶えた。


やっぱり本能寺の変はいつみても面白い!!
三足の蛙
本作品で度々登場した「三足の蛙」。実はこの蛙の置物は実在しており、本能寺に所蔵されている。この置物は吉兆を呼ぶ演技の良いものとして、中国から伝来したとされる。
また、この蛙と織田信長には深い関係がある。天下統一を目前にした織田信長を襲った本能寺の変の前夜、突然この「三足の蛙」が鳴き出し、信長に異変を知らせたという伝説が残っている。


細かいところまでこだわれて映画が作られていますよねー
まとめ
本作品は織田信長とその妻・濃姫の恋愛にフォーカスした作品だったため、歴史上の話があまり描かれませんでした。このブログをみて、映画の余韻に浸っていただけると幸いです。