[５分でわかる！]西日本一の武将立花宗茂とは？

立花宗茂の年表

立花宗茂の相関図

立花宗茂の誕生

立花宗茂たちばなむねしげは1567年、大友家の重臣高橋紹運たかはししょううんの長男として生まれました。幼い頃から宗茂の武勇は凄まじく、14歳のときに初陣で敵将を討ち取りました。

宗茂の武勇を聞いた大友家の重臣立花道雪は跡取り息子がいなかったため、高橋紹運に

「宗茂を立花家の養子にしたい」と要求します。紹運は宗茂しか息子がいなかったために断っていました。

ところが、道雪は諦めず何度も紹運にお願いをし、また紹運にもう一人息子ができたことから道雪の提案を受け入れます。そして宗茂は立花家に婿入りし立花誾千代たちばなぎんちよと結婚、立花家を継ぎました。

島津軍に攻められ父を失う

宗茂が家督を継いだころ、主君の大友宗麟は島津家と争っていました。ところが宗麟は島津家の侵攻を止められず、大坂の豊臣秀吉を頼ることになってしまいます。秀吉は宗麟の懇願を聞き入れて支援を約束しました。

ところが秀吉の援軍の到着が遅く、大友家の支城が次々に島津家によって陥落していきました。宗茂の実父高橋紹運の岩屋城も攻め込まれ、紹運は自害してしまいます。

宗茂の立花山城も攻め込まれますが、わずかな手勢で城を守りきり、豊臣の援軍が到着すると一気に巻き返して島津家を追いやりました。

この宗茂の活躍には秀吉も

「宗茂は忠義も武勇も九州一よ」

と称賛し、筑後（福岡県）柳川13万石の大名と取り立てられます。

一度は浪人となるも、、、

大友家から豊臣家の家臣となった宗茂は、秀吉の名を受けて朝鮮出兵に参加しました。

宗茂はわずかな手勢ながら、明の大軍を相手に勝利をあげます。このときの奮戦ぶりには「鬼将軍」という異名でたたえられました。

さらに秀吉からも

「日本無双の勇将たるべし」

と褒め称える文章を送ったといいます。

そして秀吉がなくなると、再び戦乱の世が訪れました。徳川家康は宗茂をなんとか東軍にひきこもうとしますが、秀吉への恩義を重んじた宗茂は誘いを断って、西軍につきます。

そして、突如東軍に寝返った京極高次の居城大津城を攻め込んでいる間に、本線の関ヶ原の戦いで西軍が敗れてしまったため柳川へ帰国。ところが、東軍の加藤清正や鍋島直茂に柳川城を攻められ浪人となってしまいます。

ある時、東の戦国無双本多忠勝は宗茂の実力を認めており、主君の家康に徳川家に召し抱えるように懇願しました。家康は忠勝の要求を聞き入れて、陸奥棚倉（青森県）に1万石の大名としてとりたてます。さらに大坂の陣に参戦して大いに活躍したため、江戸幕府に認められ柳川10万石の大名へと返り咲くことに成功。

柳川城に復帰したあとは、幕府の命にしたがい、天草四郎などのキリシタンが起こした島原天草の乱を鎮圧に参戦しています。

まとめ

立花宗茂は豊臣秀吉にその武功を認められて大名へと出世し、明との戦いで武功をあげました。その後、関ケ原の戦いで西軍についたため敗戦し、領地を取り上げられて浪人となってしまします。

ところが、宗茂の武勇を知っていた徳川家康のはからいによって、なんとか大名へと返り咲いた武将でした。