関ヶ原の戦いの総大将！！毛利家を最大にした毛利輝元！！

毛利輝元の誕生

毛利輝元もうり　てるもとは1553年、安芸（広島県）毛利隆元の長男として生まれました。父親の隆元は若くして亡くなったために10歳で家督を継ぎました。とはいえ主導権は祖父毛利元就でした。元就が亡くなったあとは、2人の叔父、吉川元春と小早川隆景の毛利両川もうりりょうせんに支えられています。

毛利両川にささえられる

織田信長が京都から将軍足利義昭を追い出すと、義昭は毛利家を頼ってきました。そのため輝元は信長と争うことになります。

信長の命を受けた豊臣秀吉が毛利家に攻め込んでくると、2人の叔父の協力のもと交戦しますが、どんどん毛利家傘下の武将は敗れていきました。

1582年、秀吉が毛利家傘下の清水宗治の居城備中高松びっちゅうたかまつ城を攻め込んでいる時、本能寺の変が起きました。このとき毛利方は本能寺の変が起こったことを知らず、秀吉が急に和平を求めてきて、なんのことかと思いながらも和睦しました。和平を結んだ翌日に毛利家は本能寺の変が起こったことを知ります。

本能寺の変を知ると秀吉を追撃するかしないかで2人の毛利両川が対立しました。結局元就が生前

「毛利は領土を守ることに徹しろ」

といっていたことをまもって、追撃しませんでした。

西軍総大将！！

秀吉の勢力拡大を止めれず、輝元は秀吉に従うことになりました。そして輝元は秀吉の天下統一に協力し、その功績が認められ領土が120万石になり、五大老の1人となりました。

秀吉が亡くなってしまうと、石田三成と徳川家康が対立をしはじめました。輝元は家康に次いで豊臣政権下で勢力を有していました。そのため毛利家の外交僧安国寺恵瓊あんこくじ　えけいの口車に乗せられ、また三成に頼まれて、西軍の総大将となりました。

ところが関ヶ原の戦いのとき、輝元は大坂城から出陣しませんでした。結局西軍は負けてしまい、輝元は120万石あった領地からたった36万石に減らされてしまいます。その後すぐに家督を譲って隠居しました。

まとめ

偉大な祖父や実力のある叔父2人が毛利家を支えたために、毛利輝元は戦国大名として五大老までのぼりつめることができました。

また毛利家は江戸時代にはいって長州藩となり、倒幕に成功します。つまり250年の時をこえて毛利家は関ケ原の因縁を晴らしたといえます。