[大河ドラマ・どうする家康]於大・伝通院（松嶋菜々子）は徳川家康と生き別れた母！？後半生は何をしていた？ 年表 相関図

於大の年表

於大の相関図

於大の誕生

於大・伝通院（松嶋菜々子）は1528年に尾張（愛知県）に水野忠政の娘として誕生。水野家は知多半島で勢力を拡大した豪族であり、父・水野忠政は隣接する三河（愛知県）で権力を振るっていた松平清康と関係を深めようとしていました。

松平清康は於大の母・於富（華陽院）の美しさに魅せられ、水野忠政に懇願して講話の条件として、後妻にしたといいます。

於大と松平広忠

1541年、父・水野忠政は松平家との関係を強固なものとするために、娘の於大を松平広忠（飯田基祐）に嫁がせました。その翌年の1542年に於大は徳川家康・松平元康（松本潤）を出産しました。

しかし、於大と松平広忠との結婚生活はわずか3年で終わってしまいます。それは、於大の父は今川家や松平家との関係を重視していましたが、水野家の家督を継承した兄・水野信元（寺島進）は織田家との関係を重視しました。そのため、松平広忠と於大は離縁することとなり、幼い徳川家康は於大と離ればなれとなってしまいます。

離縁した於大は兄・水野信元の意向により、久松長家・俊勝（リリー・フランキー）と再婚しました。久松長家は元々、水野家の親戚の者を嫁としていましたが、亡くなってしまったために於大と再婚しました。於大と久松長家は仲睦まじかったのか、3男3女をもうけました。

於大と徳川家康

徳川家康の主君・今川義元（野村萬斎）は京都に上洛するために西へ進軍を開始しました。しかし、敵対する織田信長（岡田准一）によって討ち取られてしまいます。これにより徳川家康は今川家からの独立を果たし、ついに母・於大との再会を果たすことができました。

徳川家康は水野信元の仲介もあり、織田信長と清洲同盟を結びました。これにより、水野信元と関係の深かった久松長家は徳川家康に与するようになり、於大と徳川家康との接触回数も増えたと考えられます。

徳川家康は三河統一のために、今川家臣・鵜殿長照の居城・上ノ郷城を奪取。そして、徳川家康はこれを久松長家に与え、於大は上ノ郷城で暮らすようになりました。

於大の夫・久松長家は徳川家康に従っていました。しかし、兄・水野信元が織田信長から武田勝頼（真栄田郷敦）との内通を疑われると、徳川家康によって水野信元は誅殺されました。久松長家は義兄の水野信元を非常に慕っていたために、徳川家康のもとから出奔し隠居。

久松長家が隠居すると、於大は剃髪して伝通院と称しました。そして、夫・久松長家とともに三河一向一揆で崩壊した寺院の立て直しに貢献したといいます。

1602年、徳川家康が天下人となった頃、於大は京都に招かれ２人は久々の再会を果たしました。このとき、徳川家康は61歳、於大は75歳。

その後、於大は天下人の母として後陽成天皇と謁見し、豊臣秀吉を祀る豊国神社を参詣するなどの活動をしました。しかし、京都に来てから5ヶ月が過ぎた頃、於大は伏見城で徳川家康に看取られながら亡くなりました。

まとめ

於大（伝通院）は水野家と松平家との関係を強固するために政略結婚で松平広忠のもとに嫁ぎました。そのときに徳川家康を出産しましたが、わずか3年のうちに生き別れとなってしまいます。しかし、桶狭間の戦いの後に徳川家康が独立を果たすと、於大は再会できました。

於大は久松長家と再婚しながらも、近くで徳川家康のことを見守り続けていたことでしょう。徳川家康が天下人となった姿をみて、京都で亡くなりました。