将軍殺しの戦国武将！！信長を裏切り続けた松永久秀！！

松永久秀の年表

松永久秀の相関図

松永久秀の生涯

松永久秀まつながひさひでの出生についてははっきりしておらず、だいたい1510年頃に生まれ、出身地は山城国（京都府）であったといわれています。

また久秀は武家の生まれではなく地主の生まれであり、畿内を制圧した三好長慶みよしながよしに取り立てられて武将となりました。長慶のもとで、将軍足利義輝を京都から追放し、公家や寺社との交渉役を務めて活躍しました。

長慶の死後は織田信長に仕えて浅井朝倉軍との金ケ崎城の戦いに参加して活躍するも、信長に反旗を翻して信貴山城に籠城して自害しました。

主家を乗っ取り！？

主君長慶は信頼していた弟義賢、一存かずまさを亡くし、さらに長男の義興も亡くしました。このことで長慶はかなり気落ちしました。

久秀は気落ちしている長慶につけこんで、三好政権の乗っ取ろうとし、長慶の弟冬康に謀反の疑いをかけて自害させます。

久秀が徐々に三好家内での立場を確立していると、主君長慶が病のために亡くなりました。長慶がいなくなったので、久秀は三好三人衆と協力して三好家を完全に乗っ取ります。

将軍を殺害！？

長慶が亡くなったので、将軍足利義輝は権力の復活を目論んでいました。これを良しとしなかった久秀は、長男久通、三好三人衆と協力して義輝の居城二条御所に攻め込み、暗殺します。

将軍を暗殺したことにより、久秀の悪名が天下に広まります。

東大寺の焼き討ち！？

久秀は長慶の後を継いだ義継と共に足利義昭を将軍にしようとしたのに対し、三好三人衆は足利義栄を将軍にしようとしました。これにより、三好三人衆と久秀は対立し合戦へと発展します。

この合戦の際、三好三人衆が東大寺に陣を構えました。久秀は抗戦するためそこらかしこに火を放つと、過って東大寺に引火させてしまいました。

東大寺を燃やしてしまったことにより、久秀の悪名はさらに広まります。

信長を裏切り爆死！？

織田信長が台頭してくると、久秀は信長に仕えましたが武田信玄などと協力して、二度も信長に反旗を翻します。しかし二回とも信長に攻められて降伏しています。

降伏した久秀は再び信長に仕えることになりますが、以前のような裁量を与えられないことに不満を覚え、もう一度謀反を起こしました。

そこで信長は「平蜘蛛の茶釜を差し出せば許す」と通達します。ところが久秀はこれを無視して居城信貴山城に籠り、体中に火薬を巻きつけて信長が欲しがった茶釜とともに爆死しました。

信長が欲しがっていた平蜘蛛の茶釜。久秀は茶人としても名高かった

まとめ

松永久秀は下剋上によって成り上がっていった武将でした。大名へと成り上がる際に様々な悪事をはたらいたため、後世の人々が久秀が極悪人であるとレッテルを貼っていったのでしょう。