戦国日誌

築山事件とは徳川家康（松本潤）の長男・松平信康（細田佳奈多）とその母の瀬名・築山殿（有村架純）が切腹させられた事件です。江戸時代に書かれた「三河物語」によると、織田信長（岡田准一）の娘であり、松平信康の正室・徳姫（久保史緒里）は今川家の出身であるため築山殿との折り合いが悪く、松平信康ともに不仲となっていました。そのため、五徳は父の織田信長に12カ条の手紙を書き記して、使者として徳川家康の重臣・酒井忠次を送りました。織田信長は酒井忠次に弁明するように尋ねたが、全くかばわずにすべて真実と認めました。この結果、織田信長は徳川家康に松平信康と瀬名・築山殿の切腹を命じました。

瀬名（有村架純）と信康（細田佳奈多）が各地に密書を送り、武田方をはじめ多くの者が築山を訪ねていることを知った家康（松本潤）。これが信長（岡田准一）に伝われば、命より大事な妻子を失うことになる。苦悶の末、家康は数正（松島豊）らと共に築山へと踏み込む。だが瀬名は、家康が来るのを待ち構えていた。瀬名は内々に進めていた途方もない計画を明かし、、、。

大久保忠世（小手伸也）は1532年、三河（愛知県）で大久保忠員の長男として誕生しました。大久保氏は徳川家康（松本潤）の祖父・松平清康の代から仕えていました。大久保氏は武勇に優れた者が多く、大久保忠世と父・大久保忠員も松平広忠（飯田基祐）に従って蟹江城攻めで武功を挙げたために、「蟹江七本槍」の１人に称されました。

於大・伝通院（松嶋菜々子）は1528年に尾張（愛知県）に水野忠政の娘として誕生しました。水野家は知多半島で勢力を拡大した豪族であり、父・水野忠政は隣接する三河（愛知県）で権力を振るっていた松平清康と関係を深めようとしていました。

佐久間信盛（立川談春）は1528年、尾張（愛知県）で生まれました。佐久間信盛は織田信秀（藤岡弘）に仕えており、やがて織田信長（岡田准一）の重臣となりました。織田信秀が亡くなると、嫡男の織田信長が家督を継ぎましたが、織田家内で織田信長派と織田信勝派に割れて、家督争いが勃発。

滅敬は唐の医師と考えられており、その誕生年や生没年は不明です。「大河ドラマ・どうする家康」では「滅敬」と称していますが、「減敬」と記述することもあります。「三河後風土記」によると、瀬名・築山殿（有村架純）は甲州浪人医師・滅敬と密会しており、この医師・滅敬を通じて松平信康（細田佳奈多）と瀬名・築山殿は武田勝頼（眞栄田郷敦）と通じていたといいます。

於愛・西郷局（広瀬アリス）は1552年（または1561年）に遠江（静岡県）に戸塚忠春という武士のもとで誕生しました。戸塚忠春は今川家に仕えており、母方の三河西郷氏は月ヶ谷城を本拠地とする国衆でした。

瀬名（有村架純）が武田の使者・千代（古川琴音）と密会していると知った五徳（久保史緒里）は信長（岡田准一）に密告。すると信長は、水野信元（寺島進）が武田と内通していると言いがかりをつけ、家康（松本潤）に処分を迫る。苦渋の末、水野に手をかけた家康は、待女・於愛（広瀬アリス）に癒やしを求めるように。一方、設楽原の戦い以来、心のバランスを失っていた信康（細田佳奈多）に瀬名は秘めてきた大きな夢を打ち明ける。

織田信長（岡田准一）は1534年、尾張（愛知県）に織田信秀（藤岡弘）の次男としてうまれ、幼少名を吉法師。織田信長が幼少頃、常識のない行動を繰り返し、「尾張の大うつけ（尾張の大馬鹿もの）」と人々から馬鹿にされていました。

穴山梅雪・穴山信君（田辺誠一）は1541年、甲斐（山梨県）に穴山信友の長男として誕生しました。穴山梅雪の先祖と武田信玄（阿部寛）の先祖が一致するほど、穴山家は主君の武田家との結びつきが非常に強い。そのため、穴山家は「武田姓」を名乗ることを許されています。

平岩親吉・七之助（ハナコ・岡部大）は1542年に三河（愛知県）で誕生しました。平岩家は平岩親吉の祖父の代から松平家に仕えています。また、平岩親吉は徳川家康（岡田准一）と同じ年に生まれたこともあり、今川家への人質生活にも同行して、遊び相手として過ごしました。

鳥居元忠（音尾琢真）は1539年、三河（愛知県）に鳥居忠吉（イッセー尾形）の三男として生まれました。鳥居元忠には2人の兄がいましたが、長男の鳥居忠宗は合戦で討ち死にしており、次男の本翁意伯は早くから出家していたために、三男の鳥居元忠が家督を継ぐことになります。